こたちまると徒然なるガジェット

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新型デリカD:5は失敗しろ!

はじめに

 十余年続いたモデルがフルモデルチェンジに近い大幅改良を受ける。僕の愛車であるデリカD:5の事だ。


 僕はこの車に並々ならぬ思いを持つユーザーの一人であると断言できる。それは現在所有しているD:5(CV1W)が3台目のD:5であり、総所有年数が8年という大変変わったユーザーであるからだ。


 2回も買い替えを行っている事については置いておくとし、僕の愛情の大きさが少しでも伝われば幸いである。


 話は逸れたが、僕がなぜこの三菱 デリカD:5 に乗り続けるのかを一言で表すと「スーパーオーラウンダー」であるという一点に尽きる。

 

デリカの美点

デリカを愛する理由として

・8人乗り

・広大な室内・荷室

・走行性能(オン・オフ)

・経済性

・デザイン

・安全性

などあげられる。とにかく車を道具として考えた際に、これを超える車はないと思っている。


 確かに、部門別の競争では優秀なライバルはたくさんいるだろう。乗車人数や空間ではハイエースなどに適わないし、走行性能ではオンロードやオフロードでも決して頂点ではない。経済性も安全性もトップではない・・・・。


 ただ、総合的に判断した場合、いずれの部門でもそこそこの位置にランクインしてくると僕は勝手に考えており、その結果として、トータルバランスの非常に高い車だと考えている。つまりCMのキャッチフレーズである「ミニバンじゃたどり着けない!SUVじゃ積みきれない!」ってことになる。


デリカはハードなテストに耐えている! 

そんなデリカは割と過酷な状況を想定して、設計とテストが行われている。パリダカのサポートカーとして7000kmを完走しているし、車両テストにおいてもパジェロとほぼ同等内容を実施している。

 真偽の程は判らないが、「リブボーンフレーム」でのボディ補強、45度の登坂能力、SUVとして恥じないクリアランスや750kgの牽引性能を保障しているあたり、市販車の中ではかなりハードな部類に属すと信じている。そんなハードボイルド感にユーザーは惹かれているわけだ。


徹底した道具感 

もっというと、デリカのエクステリア、インテリアは決しておしゃれなものではなく、シンプルで高い機能性を有していると僕は感じている。たとえばエアコンダイアル。今時珍しい3連ダイアル式の最大のメリットは視認性と素早い操作だ。ハンドルから手を放す時間を最小限にとどめる。また寒冷地での使用を考え、グローブ着用時でも操作が行える大きさでデザインされている。このようなところが一般道においても安全性に貢献していると僕は考えている。

 

ビッグマイナーでのオラオラ感

デリカ愛の話は尽きないのだが、今回のビッグマイナーチェンジにはひどくがっかりした。フロントマスクはひどく攻撃的なものに変更され、上記のエアコンはデジタル式に変更された。ステアリングも油圧から電動へ変更し、新エンジンの尿素タンク設置の為スペアタイヤは廃止された。オーバースペックな部分はスポイルされ、現代の車に求められる予防安全性や経済性の方にステータスの割り振りが見直された格好だ。

 

車としては正常進化

 もちろんその一方で、ビッグマイナーチェンジの名に恥じないアップデートを行っている。ハード面では新エンジンによる出力、燃費、騒音性能の向上、8速ATによりローギアード化&ハイギアード化、新サスペンションに伴う路面追従性の向上などが実施され、ソフト面では予防安全装備の標準化、エクステリア&インテリアデザインの高級化、専用ナビの設定などが目玉となっている。


 どこからどう見てもトヨタ自動車アルファードヴェルファイアを意識した内容になっている。俗にいう「オラオラ系」である。別にそのこと自体を否定する気はない。時代の流れに乗り続けることも大事だろう。ただ、それを50年も続くデリカブランドで行う必要があったのかという問題だ。


 デリカを愛しているユーザーはそのタフな性能に、アルファードヴェルファイアユーザーはそのステータス性にお金を払っている。この2台は基本性能は抑えながらも、余ったステータス値をどの方向に振り分けるかという点で正反対のタイプに属しているわけだ。


 オラオラ系のトップランナーに泥臭い系のトップランナーが追いつこう、追い越そうなんて無駄な努力に見えて仕方ない。いくら頑張っても取ってつけたようなインテリアやエクステリアはバランスもセンスも品質にも欠けるだろう。ことインテリアに関しては天下のトヨタに敵うはずもない。

デリカを支えてきたユーザーは捨てられるのか

 僕はこのデリカが売れないことを切に願っている。三菱がここ数年の苦境に耐えられたのは、昔からのユーザーがいてくれたからだ。もちろん会社の体力もあるだろうが三菱の作る車に、泥臭い車に魅力を感じるユーザーがいてくれたからだ。このデリカが戦略通り売れてしまうと、客層がゴロッと変わってしまう。古いユーザーは三菱に見切りをつけ改宗する。そして愛着を持っていない新規ユーザーは次の乗り換え時に三菱を買ってくれるだろうか。


 このビッグマイナーチェンジが失敗し、フルモデルチェンジのとき(その時はエルグランドと統合か?)に目を覚ましてほしいとおもう。